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今開催で20度目となる北野ガーデン 古典芸能イベント『初秋の宴 ~能「紅葉狩」~』を開催致しました。

~あらすじ~

全山、紅葉する中を着飾った女たちが進んでいきます。日々の暮らしの気晴らしに紅葉狩りを楽しむためです。女たちは紅葉の美しさを眺めながら、ほどよい場所を選んで宴を催します。そこに鹿狩りのために山深くまで来た武将、平維茂が行き合わせます。宴する女たちに声を掛けますが、応対する侍女は女主人の名を明かそうとしません。維茂は身分の高い女性だろうかと思い、邪魔をせずに通り過ぎようとします。しかし、それに気づいた女主人は維茂の袖をつかんで強引に引きとめます。

酒宴となり、維茂と女は酒で縁が結ばれると楽しく語りあい、杯を重ねます。酔った維茂は、ほんのり頬を紅潮させた女主人の美しさに見惚れます。やがて女主人は月の光のもと、ゆるやかに舞を舞い、そのうち維茂は眠りに落ちます。維茂が眠ったのを見届けた女主人は、本性を匂わせてそのまま姿を消してしまいました。

芝能

八幡宮に仕える神が、眠る維茂に宴は鬼女たちが維茂の命を奪うための罠だと伝え、八幡宮から預かった太刀を渡します。目覚めた維茂は、事情をさとり、太刀を身に付け、戦いの準備をします。にわかに空模様が一変、先ほどの女主人が鬼女の正体をあらわし、維茂に襲いかかります。しかし、維茂は落ち着いて八幡宮から授かった太刀で応戦し、ついに鬼女を刺し、退治してしまうのです。

鬼女の本性をあらわした女は、炎を吹きかけ、恐ろしい形相で維茂を攻めたてます。能では照明や音響効果を使わず、すべて謡と囃子(演奏)だけで表現されます。迫力ある勇壮な戦闘場面を楽しんでいただきました。

初秋の空が爽やかな季節の中、芝能をお楽しみいただいた後、心を込めてつくりあげたフレンチをビュッフェスタイルでお召し上がりいただきました。

次回の芝能は2020年4月8日(水)を予定しております。 皆様のお越しを従業員一同、心よりお待ち申し上げます。