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今開催で19度目となる北野ガーデン 古典芸能イベント『春夕の宴 ~能「花月」~』を開催致しました。

~あらすじ~

旅の僧(ワキ)が登場します。筑紫の国、彦山の麓に住んでいた僧は、あるとき我が子が行方知れずとなり、それを機に出家して、今は諸国を遍歴する身です。
そうして都の清水寺に到着しました。僧は清水寺の門前に住む男(アイ)に声をかけ、清水寺への案内を頼み、なにか面白い見ものはないか、と尋ねます。
男は花月(かげつ)という名の若い喝食(かっしき・禅寺で働く若者)が演じる芸能を見物すればいいと教えます。

そこに花月(シテ)が弓矢を持って登場します。花月は男に頼まれ、恋を扱った小歌を謳います。そして鶯が心なく花を散らしていることに気づき、弓矢で鶯を射殺そうとしますが、しかし仏に仕える身であれば殺生の罪は犯せない、と思いとどまります。男は、次に清水寺の縁起をもとに作られた曲舞をリクエストし、花月もそれに応えます。

芝能

舞い謡う花月を見た僧は、この少年こそ行方知れずになった我が子だと気づき、花月に身の上を問い、我が子であると確信します。
男は疑いますが、出家前に生まれた子だと説明され、顔も瓜二つだからと納得します、そこで男は、花月に名残の鞨鼓を打ち、父親と一緒に筑紫に帰るよう勧めます。
花月は喜んで鞨鼓の舞を見せ、天狗にさらわれた自分が都まできたいきさつを謡います。そして、父とともに仏道修行することを決意して故郷に帰るのです。

ガーデンは晴天に恵まれ、桜の下での華やかな宴となりました。芝能をお楽しみいただいた後、心を込めてつくりあげたフレンチをビュッフェスタイルでお召し上がりいただきました。

次回の芝能は2019年10月9日(水)を予定しております。 皆様のお越しを従業員一同、心よりお待ち申し上げます。