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今開催で16度目となる北野ガーデン 古典芸能イベント『秋風の宴 ~能「善知鳥」~』を開催致しました。

~あらすじ~
陸奥の北端にある外(そと)の浜(はま)に向かう僧が、旅の途中、富山の立山に立ち寄ります。そこには立山禅定という険しい霊場があり、地獄そのままの情景です。
おびえた僧はあわてて山を下り、そこで老人に声をかけられます。
「陸奥にいくならば、去年の秋、外の浜で亡くなった猟師の妻子に会って、蓑と笠を手向けてくれと伝えてほしい」と言うのです。

奇妙に思いながらも頼みを引き受けた僧は、老人から着物の片袖を預かります。外の浜に着いた僧は、土地の人に猟師の家を教えてもらいます。

家には猟師の妻と子どもが寂しく暮らしていました。僧は妻に立山での不思議な出来事を語り、預かった片袖を渡します。
それはまぎれもなく猟師のものでした。妻は夫の願いどおり蓑と笠を墓に供え、菩提を弔います。

芝能

猟師の霊が現れます。猟師は、殺生を仕事にしていた罪の深さに冥途で苦しんでいると訴え、懐かしげに子どもの髪を撫でようとしますが、子どもに触れることができません。
さらに狩のようすを、とくに親鳥の鳴き声をまねて子を捕えたこと、また子を奪われた親鳥が血の涙を流すので蓑や笠で防いだことを思い出し、激しく悔います。
しかも冥途では、その鳥たちが化け物に姿を変えて自分の肉を食い裂き、攻撃は止むことがない。
猟師は僧に「この苦しみを助けてください」と何度も願い、消えていくのでした。

当日は秋晴れのとてもよい天気で、華やかな宴となりました。
幽玄な能楽の後、北野ガーデン料理長・福原 俊亮が心を込めてつくりあげたフレンチをビュッフェスタイルでお召し上がりいただきました。

次回の芝能は2018年4月4日(水)を予定しております。
皆様のお越しを従業員一同、心よりお待ち申し上げます。