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今開催で15度目となる北野ガーデン 古典芸能イベン古典芸能イベント『陽春の宴 ~能「鉄 天鼓」~』を開催致しました。

~あらすじ~
中国、漢の時代。王伯・王母という夫婦が住んでいました。
王母は天から鼓が降って胎内に宿るという夢を見、一人の子を授かり「天鼓」と名づけます。
天鼓は、その後本当に、天から降ってきた鼓と共に成長するのですが、世にも妙なる音色のこの鼓は忽ち評判となりました。
噂を聞いた皇帝は鼓を欲しがり、天鼓に献上するよう命じます。
しかし天鼓は勅命に背き、山奥に隠れます。だが結局は捕えられて呂水に沈められてしまいます。

それからは、誰が打っても鼓の音は鳴りません。皇帝は父の王伯ならば鳴らせるかもしれぬと考え、迎えに行かせます。王伯の家に着いた臣下が皇帝の命令を伝えます。
王伯は、天鼓と同様に自分も殺されるのだろうと覚悟を決め、皇帝に会いに行きます。宮廷に着いた王伯は、鼓の前で親子の情愛に苦しむわが身を恨み嘆きます。

芝能

うながされた王伯が天の鼓を打つと、天鼓が打つのと同じように美しい音がするのでした。 親子の心がつながっている証しだと、皇帝も涙を流します。
皇帝は王伯に褒美を与え、天鼓が亡くなった場所で管弦講(管弦を奏し、仏を供養する法会)を催して天鼓を弔うことを約束し王伯は家へ帰るのでした。

天の鼓を置いて管弦講を行い、天鼓の菩提を弔っているところに天鼓の亡霊が現れます。臣下は驚き、天鼓に鼓を打つよう勧めます。喜んだ天鼓は鼓を打ち音楽にあわせて華やかに舞いますが、夜明けとともに姿は幻のように消えてゆくのでした。

天気の変わりやすい春の季節ですが、当日は晴天に恵まれて桜の下での華やかな宴となりました。
幽玄な能楽の後、北野ガーデン料理長・福原 俊亮が心を込めてつくりあげたフレンチをビュッフェスタイルでお召し上がりいただきました。

次回の芝能は2017年10月11日(水)を予定しております。
皆様のお越しを従業員一同、心よりお待ち申し上げます。