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今開催で14度目となる北野ガーデン古典芸能イベント『秋宵の宴 ~能「鉄輪」~』を開催致しました。

~あらすじ~
ある夜、貴船(きぶね)神社[京都市左京区鞍馬貴船町]の社人に夢の告げがありました。丑の刻(うしのとき・うしのこく)[午前2時頃]参りをする都の女 に神託を伝えよ、というものです。真夜中、神社に女が現れました。

女は、自分を捨てて後妻を娶った夫に、報いを受けさせるため、遠い道を幾晩も、貴船神社 に詣でていたのです。
社人は女に、三つの脚に火を灯した鉄輪[五徳]を頭に載せるなどして、怒る心を持つなら、望みどおり鬼になる、と神託を告げ、女とや り取りするうちに怖くなり、逃げ出します。
女が神託通りにしようと言うやいなや、様子は変わり髪が逆立ち、雷鳴が轟きます。雷雨のなか、女は恨みを思い知 らせてやると言い捨て、駆け去りました。
盛綱は約束どおり、自ら「大般若経」を読んで浦の男を弔います。


芝能

能『藤戸』は、『平家物語』を典拠にしています。源平の戦いの最中、佐々木盛綱が浅瀬の場所を浦の男から聞きだした上、殺してしまいます。
『平家物語』では、戦場での加害者の非情な行動を描いた小さなエピソードにすぎません。しかし能『藤戸』は、同じ出来事を被害者の側、それも殺された男とその母親という二人の怨恨を深くえぐることで痛切な物語に変えています。 (希)


生憎の天候でしたが、室内での開催は、いつもより近くで鑑賞できた為、女の怒りも迫力が感じられました。

幽玄な能楽の後、北野ガーデン料理長・福原 俊亮が心を込めてつくりあげたフレンチをビュッフェスタイルでお召し上がりいただきました。

次回の芝能は2017年4月5日(水)を予定しております。
皆様のお越しを従業員一同、心よりお待ち申し上げます。