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今開催で12度目となる北野ガーデン古典芸能イベント「錦秋の宴 ~能「屋島」~」を開催致しました。
18:30 開演。会場は日増しに秋の深まりを感じるガーデンで行いました。

~あらすじ~
都の僧が、西国行脚の途中、讃岐国(香川県)屋島の浦にやって来ます。 日も暮れて来たので、浜辺の塩屋で一夜を明かそうと思います。
そこへ、漁翁と若い漁夫が、釣を終えて帰って来ます。旅僧が漁夫に宿を求めると、一度は粗末なのでと断りますが、都の者と聞いて懐しがり、中へ請じ入れます。

そして漁翁は、僧の求めに応じて、屋島での源平合戦の模様―義経の大将ぶり、景清と三保谷の錣引、佐藤継信と菊王の壮烈な最期などを物語ります。

その内容があまりに詳しいので、僧が不審に思って名を尋ねると、漁翁は、夜の明け方、修羅の時に名乗ろうといい、義経の幽霊であることをほのめかして消え失せます。

「中入」そこへ所の者がやって来て、そこにいる僧をとがめます。 旅僧はその者が本当の塩屋の主だと知って、屋島合戦の物語を所望します。
語り終えた塩屋の主は、僧の話から先程の漁翁は義経の霊であろうと判断します。

芝能

その夜、僧の夢の中に、甲冑姿も凛々しい義経の幽霊が現れ、まだこの地の執心が残っているのだと訴えます。

そして、屋島の合戦で、波に流された弓を敵に 取られまいと、身を捨てて拾い上げた「弓流し」の有様を語り、修羅道での絶え間のない闘争ぶりを見せたかと思うと、夜明けと共にその姿はなく、浦風の音が聞えるだけでした。 (能楽手帖 権藤芳一より)

『八島』は、平家物語に取材した作品で成立は室町時代、修羅能の名作といわれています。
平家物語の巻十一「弓流し」から取材され、屋島の戦いにおける義経主従の活躍と修羅道におちた武将の苦しみが流麗な文体で描かれています。

幽玄な能楽の後、北野ガーデン料理長・福原 俊亮が心を込めてつくりあげたフレンチをビュッフェスタイルでお召し上がりいただきました。

次回の芝能は2016年4月6日(水)を予定しております。
皆様のお越しを従業員一同、心よりお待ち申し上げます。