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今開催で11度目となる北野ガーデン古典芸能イベント「花時の宴 ~能「巴」~」を開催致しました。
18:30 開演。会場は桜も咲き新緑が広がるガーデンで行いました。

~あらすじ~
木曽の僧が、都へ上がる途上、琵琶湖のほとりの粟津が原に差し掛かります。
そこで神前に参拝に来た女と出会いますが、女が涙を流しているので不審に思い言葉をかけ理由を尋ねます。
女は古歌を引き神前で涙を流すのは不思議なことでは無いと述べ、僧が木曽の出だと知るや粟津が原の祭神は、木曽義仲(源義仲 1154年~1184年)であると教えて供養を勧めます。

そして自分が亡者であることを明かし消えます。

僧は、お参りに来た里人から、義仲と巴の物語を聞き出し、先の女の亡者が巴だと確信を深めます。
夜になり、僧が経を読み亡くなった人の供養をしていると、先ほどの女が武者姿で現れます。

芝能

女は巴の霊であることを知らせ、主君の義仲と最期を共に出来なかった恨みが執心に残っていると訴えます。
そして義仲との合戦の日々や義仲の最期と自らの身の振り方を克明に語り、執心を弔うよう僧に願って去っていきます。

『巴』(ともえ)は、木曾義仲の愛人である女武者、巴御前を主人公にした能楽作品です。
女性を主役にした修羅能はこれが唯一の作品となります。
僧の弔いのうちに、在りし日の凛々しい女武者姿で現われた巴御前の霊。自ら奮戦した有様や、義仲の最期を看取り、共に自害することを許されなかった心残りを語るのでした。
前半の静かな始まりと問答によるほのめかしから一転、後半は強吟、弱吟が交錯し、緩急、変化に富む素晴らしい謡が展開されました。

北野ガーデン料理長・福原 俊亮が心を込めてつくりあげたフレンチをビュッフェスタイルでお召し上がりいただきました。

次回の芝能は2015年10月7日(水)を予定しております。
皆様のお越しを従業員一同、心よりお待ち申し上げます。