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深まりゆく秋のなか、今開催で8度目となる北野ガーデン古典芸能イベント「 芝能 ~葵上~」を開催致しました。
18:30 開演。会場は秋晴れの中、ガーデンで行いました。

~あらすじ~
左大臣の御息女で、光源氏の北の方である葵上が物怪に悩まされ寝込んでいるので、貴僧高僧を召して加持祈祷を行ったり、さまざまな医療をほどこしてみたが、いっこうに、その効き目がない。 そこで朱雀院に仕える廷臣が、梓の弓によって亡霊を呼び寄せる呪法の上手である照日ノ巫女に命じて、怨霊の正体を占わせます。 すると梓の弓の音にひかれて、源氏の愛人であった六条ノ御息所の生霊が破れ車にのって現れます。 そして、源氏の愛を失った恨みを綿々と述べ、葵上の枕元に立ち寄って責めさいなみ、幽界へ連れ去ろうとします。
「中入」臣下は、ただならぬ様子に、下人を呼び、横川ノ小聖という行者のもとへ走らせます。 急ぎ駆けつけた行者が、早速に祈祷を始めると、御息所の怨霊が、鬼女の姿で再び現れ、行者を追い返そうとして激しく争いますが、その法刀には敵しえずついに祈り伏せられ、悪鬼さながらの怨霊も心を柔らげて成仏します。

芝能

葵上のみどころは、高貴な女性の恋とねたみや嫉妬の執念をシテの面で外形的に表現されている所にあります。

・泥眼・・心変わりした男への恨みの表現を見せる面。
・般若・・女性の嫉妬、怨念、悲しみの表現を見せる面。。

シテの六条ノ御息所は、皇太子夫人で今は未亡人という地位の女性を、嫉妬に狂う凄惨の中にもシットリとした品位が必要とされます。

激しい戦いの末、御息所の怨霊は折り伏せられ、心安らかに成仏する姿をみて、安堵と共に会場では拍手が鳴り響きました。

1階のレストラン PIPPA BLUEでは、先日リニューアルを行い、窓ガラスの境界線を無くしました。 今まで以上に、ガーデンを感じながらご来場の皆様にビュッフェスタイルのフレンチをお楽しみ頂きました。