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2010年11月に開催して以来、今回の開催で4度目となり、すっかりおなじみとなった芝能を今回は「隅田川」の演目で開催致しました。

18:30 開演。会場は新芽で青々としたガーデンで開催致しました。
「能 隅田川」も春のお話です。
春の物狂いの形をとりながら、一粒種である梅若丸を人買いにさらわれ、京都から武蔵国の隅田川まで流浪し、愛児の死を知った母親の悲嘆を描いた演目になります。

~あらすじ~
隅田川のほとりにある渡し場でのできごと。
今日は大念仏供養があるので、大勢の人が集まっています。
そこに我が子を人買いにさらわれ心乱れ、行方を尋ねて東国に下ってきた狂女が現れ、渡し船に乗り込みます。
船頭が対岸に着くまでの徒然に大念仏の因縁話を聞かせます。
船中の人が貰い泣きする中で、狂女がひとしお泣きいるので、仔細を聞くと、それこそ尋ねている我が子、梅若丸であると答えます。

芝能

母が墓前で大念仏を唱えると、塚の中より幼子の声が唱和し、梅若丸の霊が現れます。しかしもとより幻、哀れ消え失せ、後は塚が残るばかりであった。

物語は悲しい運命のお話でしたが、何よりも幼ながらに、子方 梅若丸の亡霊を演じた江崎太朗氏の登場に、演目が終わった後も会場では関心の声が飛び交いました。
桜畳の中、フレンチをビュッフェスタイルでお召し上がりいただきました。

シテ    狂女・梅若丸の母:上田 貴弘

ワキ    渡守:江崎 敬三

ワキツレ   旅人:松本 義昭

子方   梅若丸の亡霊:江崎 太朗