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北野ガーデン10周年記念イベント 芝能 幽玄の宴 ~能楽の夕べ~

2012年4月11日(水)、北野ガーデンにて、古典芸能イベント『 春宵の宴 ~能「敦盛」~ 』を開催致しました。

ご来場頂きましたお客様には、桜も咲き新緑が広がる庭園と、 幽玄な能楽をご堪能頂きました。

今回の演目である能「敦盛」は、源平の戦いの緒戦に疲れた源氏の武将熊谷直実が、出家して法名蓮生と名乗り、かつて一ノ谷の戦いで討った平敦盛の菩提を弔うために須磨の浦へ向かうところから物語が始まります。
蓮生は須磨の浦で草刈男らに出会います。その中の一人と笛の話をしているうちに、他の男たちは立ち去りますが、その男だけが居残っているので不思議に思い、蓮生が理由を質すと、その男は敦盛の化身である事をほのめかして消え去ります。

夜、蓮生が読経していると敦盛の霊が現れて平家一門の栄枯盛衰を語り、平家最後の宴を懐かしんで中之舞を舞い、一ノ谷合戦での討ち死にの模様を再現して見せます。

芝能
芝能

そして、やっと敵である直実に巡り会えたと仇を討とうとしますが、すでに出家して蓮生となって弔いにつとめる直実はもはや敵ではないと悟り、極楽浄土では共に同じ蓮に生まれる身になろうと言い残して敦盛の霊は姿をけします。

中之舞での迫力ある舞いに魅了され、敦盛が直実に「もはや敵ではない」と立ち去る姿に、会場からは感動の拍手が鳴り響きました。

雨上がりの庭園は青々とし、満開を迎えた桜に魅了されながら、料理長・依田力が心を込めてつくりあげたフレンチを、ビュッフェスタイルでお召し上がりいただきました。